Memory with you〜天国への贈り物〜
その夜、僕は熱っぽくて早目に眠りに就いた。


「風邪でも引いたのかい?」


母は粥を作ってくれた。


次の日の朝になっても熱は下がらず一日中寝ていた。


次の日もその次のも熱は下がるどこが酷くなっていた。


そうしているうちにも約束の日が近付いてきた。


熱で寝ている場合じゃない。


約束の日僕は身体を奮い立たせ約束の場所へ向かった。


「ちょっと!龍之助どこにいくの?」


母の声が遠退く。


早く美代さんのところへ行かなくては・・・。


美代さん・・・!
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