六年一組、本紛失事件
13 探偵団結成
 放課後、掃除も終わり、六年一組の教室内には子吉沢と高蔵と笈滝と馬屋が残っていた。

 これからの相談であった。

「あれ、どうしたの?」

 帰りの校内放送を終え、教室に戻ってきた須葉留が言った。

「ちょっとな。早く帰れよ」

 高蔵に言われては、須葉留も言い返せるわけもなく、黙って教室を出て行った。

「どうすんの?」

 馬屋は三人の顔をジロジロと眺めながら言った。

「まず、この四人で探偵団の結成だ」

 高蔵は腕組みをして、堂々と立っている。

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