六年一組、本紛失事件
「当たり前じゃない」

 笈滝は無視し、玲は高蔵に返答した。

「じゃ、誰か心当たりない?」

「ないね」

「わかった。捜査協力にありがとうございます!」

「どういたしまして……」

 高蔵は深々と頭を下げ、ドアは閉められた。
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