六年一組、本紛失事件
「そうだけど、あいつ一人じゃ大変そうだから手伝ってやってんだ」
「高蔵君、すごーい! っていうか理々君の本のために手伝うなんてえらいよ!」
「そんなことはないよ」
高蔵はおどけてみせた。
「謙遜しなんさんな!」
「そうだ、塙さんってたしか飼育委員だったよね?」
「そうなのよ。あんなのやりたくなかったのに」
「代わってやろうか?」
「ええ、本当? でも……」
「大丈夫だよ。やりたくないものをやってもしょうがないだろう」
「そうだけど……」
「高蔵君、すごーい! っていうか理々君の本のために手伝うなんてえらいよ!」
「そんなことはないよ」
高蔵はおどけてみせた。
「謙遜しなんさんな!」
「そうだ、塙さんってたしか飼育委員だったよね?」
「そうなのよ。あんなのやりたくなかったのに」
「代わってやろうか?」
「ええ、本当? でも……」
「大丈夫だよ。やりたくないものをやってもしょうがないだろう」
「そうだけど……」