六年一組、本紛失事件
「はーい」
室内から声がもれてきた。ドアが開いて奈緒が顔を出した。
「あ、あの……」
笈滝は話を切り出せないようだ。下を向いてモジモジしていた。
「どうしたの?」
奈緒も笈滝がしゃべらないので、首をかしげた。
「あの、あの……」
「だから、何?」
奈緒は口調を荒げ、怒りを抑えているようだ。
「好きです……」
笈滝は下を向いたままボソッと言った。
室内から声がもれてきた。ドアが開いて奈緒が顔を出した。
「あ、あの……」
笈滝は話を切り出せないようだ。下を向いてモジモジしていた。
「どうしたの?」
奈緒も笈滝がしゃべらないので、首をかしげた。
「あの、あの……」
「だから、何?」
奈緒は口調を荒げ、怒りを抑えているようだ。
「好きです……」
笈滝は下を向いたままボソッと言った。