六年一組、本紛失事件
「道の真ん中で考えると危ないからね!」

 と、有紀に言われ、子吉沢は犯人が見えてきたような感じがした。

 子吉沢は明日、笈滝を追及すれば、必ず吐くような気がした。ただし、高蔵の仕返しを恐れて、笈滝は話をしないかもしれない。だから慎重に事を運ばなければ、うやむやに事件は終了してしまうだろう。決定的証拠をつかまなければならなかった。
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