六年一組、本紛失事件
「そうです」

 藤美教諭は立ち上がり、高基教諭のもとにさらに近寄った。ブラウスの第二ボタンまで外しているので、胸のふくらみが見え下着までもが見えそうだ。

 高基教諭と五十センチほどまで近くだと、白いブラジャーがチラッと見えた。興奮を抑えることはもうできなかった。危険だと知りつつもである。

「高基先生、教頭先生が私を口説こうとしているの助けて」

 高基教諭の興奮を抑えるどころか、さらに藤美教諭はあおっている。

「はあ、助けると言われても……」

 高基教諭も自分の気持ちを抑えることで、精一杯で、波教頭ことなど論外なのだ。



< 237 / 302 >

この作品をシェア

pagetop