六年一組、本紛失事件
36 子吉沢対高蔵
高基教諭は教室を退室してから戻ってこない。
高蔵は子吉沢に犯人扱いにされて憤慨していた。
「子吉沢!」
高蔵の声が響きわたり、教室は凍りついたように静かになった。
「何だよ!」
子吉沢も後を引けない。
「俺がそんなことするわけないだろう!」
「どうだか」
「何だ、その口の利き方は!」
「ずいぶんと偉そうだな! お前など偉くもないぞ!」
高蔵は机と椅子を蹴り、子吉沢の前に出て行った。
高蔵は子吉沢に犯人扱いにされて憤慨していた。
「子吉沢!」
高蔵の声が響きわたり、教室は凍りついたように静かになった。
「何だよ!」
子吉沢も後を引けない。
「俺がそんなことするわけないだろう!」
「どうだか」
「何だ、その口の利き方は!」
「ずいぶんと偉そうだな! お前など偉くもないぞ!」
高蔵は机と椅子を蹴り、子吉沢の前に出て行った。