六年一組、本紛失事件
「寄りません。ものすごく、嫌な一日だったので、家で酒をあびるように飲みました。だから、誰も私を証明する者はいません」

「そうですか。教頭はどうしました?」

「昨日、帰った後は今日も見ていません」

「はい、色々とありがとうございました」

 高基教諭はさっさと出て行った。

 木本刑事は淡々と話す高基教諭は事件に関与している確立は低いと思った。そうすると、残りは波教頭だ。この男が一番あやしいのだ。
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