六年一組、本紛失事件
子吉沢はやっと立つことができると、告白するためにアリスを追った。もう、この機会を逃したら、アリスと会うこともできなくなるのは目に見えていた。ゆっくり歩いていたので、すぐに追いついた。でも、もう、校舎から出て、校門までは数十メートルしかなかった。
「アリス、絶対に応援するから、がんばってね」
誰が言っているかはわからないが、子吉沢はアリスに話すチャンスをうかがっていた。
「がんばるよ」
「絶対に有名になっても忘れないでね」
「当たり前じゃない。ずっと友達だよ!」
校門の前には一台の黒い車が止まっていた。アリスを待っているのだろう。
助手席のドアを開け、アリスは車に乗りこんだ。
「アリス、絶対に応援するから、がんばってね」
誰が言っているかはわからないが、子吉沢はアリスに話すチャンスをうかがっていた。
「がんばるよ」
「絶対に有名になっても忘れないでね」
「当たり前じゃない。ずっと友達だよ!」
校門の前には一台の黒い車が止まっていた。アリスを待っているのだろう。
助手席のドアを開け、アリスは車に乗りこんだ。