六年一組、本紛失事件
「えーと、あとは飼育委員をやりたい人はいませんか?」
美紀子はあっさりと言っているが、飼育委員は学級委員と同じくらい、いや、それ以上大変かもしれない。
飼育委員は校庭の脇にある飼育部屋のニワトリの面倒をみなくてならないのだ。室内の掃除にえさを毎日やらなければならないので、夏休みも交代で学校にこなくてはならない。動物好きではないと続けるのは困難だ。
「塙さん!」
と、またしても小森は不意に名前を呼んだ。
塙華子はクラス一の長身で、バスケと歌うことが好きな子だ。将来は歌手志望である。
「そんな、私が? 動物あまり好きじゃないし、コウモリ君、他の人にしてくれない?」
華子は主張した。
美紀子はあっさりと言っているが、飼育委員は学級委員と同じくらい、いや、それ以上大変かもしれない。
飼育委員は校庭の脇にある飼育部屋のニワトリの面倒をみなくてならないのだ。室内の掃除にえさを毎日やらなければならないので、夏休みも交代で学校にこなくてはならない。動物好きではないと続けるのは困難だ。
「塙さん!」
と、またしても小森は不意に名前を呼んだ。
塙華子はクラス一の長身で、バスケと歌うことが好きな子だ。将来は歌手志望である。
「そんな、私が? 動物あまり好きじゃないし、コウモリ君、他の人にしてくれない?」
華子は主張した。