六年一組、本紛失事件
「どうすんのよ!」

 と、慶子も古田にきつく言ってきた。

「そうよ」

 ひとみも古田を追いつめる。

「どうしたらいいでしょ?」

 と、古田も困ったのでひとみに聞いたのである。

「自分で考えなさい!」

「わかんないです!」

 古田も泣きそうであった。そして、美紀子の前に行き、正座をした。

「ごめんなさい……もう、マメって言いません」

 美紀子はまた大泣きした。

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