六年一組、本紛失事件
「好きです。これを……」
と、田脳は言って、封筒をひとみに渡し、逃げるように走って行った。
「それ、ラブレターじゃない?」
と、慶子は笑いを堪えるように言った。
「さあね」
と、ひとみはあっさりと言った。
「きっと、ラブレターよ」
美紀子は目を輝かしていた。
「やだー、キモイよ」
ひとみは本音を言った。当たり前である。
三人は急いで教室に行った。ひとみを中心に慶子と美紀子が両脇をはさんだ。
と、田脳は言って、封筒をひとみに渡し、逃げるように走って行った。
「それ、ラブレターじゃない?」
と、慶子は笑いを堪えるように言った。
「さあね」
と、ひとみはあっさりと言った。
「きっと、ラブレターよ」
美紀子は目を輝かしていた。
「やだー、キモイよ」
ひとみは本音を言った。当たり前である。
三人は急いで教室に行った。ひとみを中心に慶子と美紀子が両脇をはさんだ。