六年一組、本紛失事件
「撮ったよ」
アリスはあっさりと言った。
「そうなんだ。どんなところで撮影したの?」
「今回の撮影は田舎とかが多かったかな。無人の駅とか」
「何線ですか?」
と、またしても子吉沢とアリスの間に入ってきたのは荒屋だった。鉄道好きな荒屋にしてみれば、話題に入ってきて当然である。
「えーと、何線だったかな……」
アリスは困り顔であった。人気者は次々と男子の質問責めだ。
「じゃあ、場所は?」
荒屋としてはアリスと話すチャンスを得たので、逃したくはなかった。アリスの心中などまったく考えていないのだ。
アリスはあっさりと言った。
「そうなんだ。どんなところで撮影したの?」
「今回の撮影は田舎とかが多かったかな。無人の駅とか」
「何線ですか?」
と、またしても子吉沢とアリスの間に入ってきたのは荒屋だった。鉄道好きな荒屋にしてみれば、話題に入ってきて当然である。
「えーと、何線だったかな……」
アリスは困り顔であった。人気者は次々と男子の質問責めだ。
「じゃあ、場所は?」
荒屋としてはアリスと話すチャンスを得たので、逃したくはなかった。アリスの心中などまったく考えていないのだ。