パズル
あたしに未来をくれたのは
幼なじみの裕太だった。
あたしは裕太にだけ
母を死に追い詰めたことを告白した。
「裕太…あたし人殺しなの。でもみんなに言ったら誰もいなくなっちゃうから言わないで…」
『うん…』
「もう佳奈は一人なんだよ…これ以上淋しくなりたくないよ。死んだらお母さんに会うから死ねないね…」
『佳奈…俺はお前を一人にしないから』
「…」
『お前は一人じゃないよ!!俺がいるのに!なんだよ!』
「裕太っ…」
『大人になったら迎えに行くから…』
「本当に?」
『うん!だからちょっとの間だけ我慢な!』
「うん…」