小さな姫
約束の6時。私は1人で公園の裏の空き地にいた。
――――――――ガガガガ
バイクのブレーキの音がした。少なくとも20人はいる。
「よぉ。黒姫さん。俺達が誰だか分かるか??」
「知らねーよ。それより佳奈を返せ」
「まぁ、そんなに焦るなって。
妹ちゃんを取り返したいなら俺達を倒してみれよ!!!」
「やってやるよ!!!!!!!!!」
そして殴りかかった。ひたすら殴ったり蹴ったりの繰り返し。弱すぎて話にならない。