彼と私の関係〜もう1つの物語〜
友人の過去
年の瀬も押し迫る師走。
年末の挨拶とスケジュール帳配りに勤しむ私の個人携帯が鳴った。
メールを受信したようで、確認すると真央から。
『久しぶりに飲みに行かない?』
忘年会では一緒に居たけど、仕事の愚痴だけで終わってしまって。
真央からのお誘いに嬉しくなった私はスケジュール帳を開いて予定を確認する。
『週末、ちょっと遅くてもいいなら大丈夫』
この時間にメールを送ってくるって事は、きっと喫煙所で休憩してるんだろうな。
私は事務所へ戻る前にメールを見てくれるといいなと思いながら送信した。