彼と私の関係〜もう1つの物語〜
真央はめずらしくスプモーニを飲んでいて、私の問いかけに微笑んで答えてくれた。
「そうだね。相変わらずだよ」
「やっぱり喧嘩もしないの?」
「うん。言い合いもないな」
「なんかすごく大人なんだね、修ちゃんサンって」
「そうだね。修ちゃん自体が穏やかな性格なんだよね。一緒にいると移っちゃうみたい」
修ちゃんサンの話をする真央はホントに幸せそうで。
――私は少しだけ胸が痛んだ。
私も彼の事をこうして話してみたい。
だけど、叶わない恋で口にしてはいけない想い。
真央に話してしまったら、今まで堪えていた彼への想いが溢れ出てしまう……