彼と私の関係〜もう1つの物語〜
無言で差し出された彼の手を、今度はしっかりと握る。
部屋へ誘うということはどういう事なのかぐらい分かってる。
これから起こりえることだって十分。
彼も分かっていて車を降りた。
――1度だけでいい……
彼の気持ちを聞いた私に現れた新たな願望。
花束を貰っただけでは満足できていない欲張りな私。
今日は私の特別な日だから。
縋らない、困らせないから……
素直に
――抱かれたい……
と言ってもいいですか?
1度だけでいい……
貴方に抱かれたい……
そう思うのは……
罪……
ですか……?