彼と私の関係〜もう1つの物語〜



変えようのない現実から逃避するため、拓海は仕事に没頭した。


些細な変化に気付いた上原さんは詰め寄って問い詰めて


拓海からすべての真実を引き出した。



「あいつには何度も助けられてるから」



私の知らない2人の深い絆。


そんな時に、突然飛び込んできたのは私が掴んだプレゼン参加の切符。


久々に何も考えられないぐらい仕事に集中できたらしい。



「あの時から奈央を意識し始めたのかもしれない」



プレゼンの重圧に押しつぶされそうになった時に交わした会話。


真っ直ぐで何事にも真剣に取り組む姿勢に惹かれたと拓海は言ってくれた。





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