彼と私の関係〜もう1つの物語〜



「なんか、俺らより岡本さんの方が上原部長の事よく知ってる感じがするなぁ」



高橋さんはズルズルと勢いよくすすった蕎麦をモグモグと食べながら感心していた。



拓海と付き合い始めてから真央と上原部長と飲む機会がほとんどなくなった。


ごくたまに予定を立てても、全員がそれぞれ忙しく必ず誰かが行けなくなる。


ホントは3人で飲んでもいいんだけど、なぜか次の機会にといってお流れになる。


私としては拓海との関係が一番バレる可能性のある2人と飲むことに少しだけ抵抗があったのは事実で。



食べ終わった後、蕎麦湯を飲んでいると



「あと20分ほど時間いい?」



腕時計を見ると12時半で、私は笑って頷いた。





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