彼と私の関係〜もう1つの物語〜
お店はサラリーマンやOLが列を作って待っていたので、立ち上がるとレジへ向かった。
先輩だからと伝票を掴んだけど、年上だからとなぜか高橋さんにごちそうになっていて。
「ごちそうさまでした」
店の外に出るとお礼を言った。
「このままだと岡本さんも納得いかないだろうからさ、缶コーヒー買って?」
すぐ傍にある自販機を指差す彼に、私はもちろん頷いた。
缶コーヒーと冷たいお茶を買った私達はプラプラ歩きながら、ちょうど蕎麦屋と事務所の間にある小さな公園に入る。
さすがにベンチは所々人が座っていたけど、満席とまではいかなくて、空いてるベンチに2人で腰掛けた。