彼と私の関係〜もう１つの物語〜

そこで、私が想いを打ち明け、彼が受け入れてくれた事。


最初は割り切った関係をと思っていたけど、本気になっている事。


彼の離婚話を止めた事。



事実を淡々と語り、真央は黙って聞いてくれていて。


それでも心は真央に少しだけ怯えている。



私を……



見捨てないで欲しい……と。



｢本気で溺れそうなの、彼に｣



――嘘だ……



もう完全に溺れ切ってるのに。


もう引き返せないところまで来てるのに。



それでも、どこかで真央には軽蔑されたくなくて。


自分で話すと決めたのに、真央まで私から去って行く事を受け入れる心の準備が出来てなくて。