彼と私の関係〜もう1つの物語〜
最初は混ぜるだけだと簡単に考えていた私は1ヶ月間、ひたすら皿洗いをさせられていた。
閉店後、マスターから教わった分量で作ったカクテルはすべて味が異なっていて。
マスター曰く『作り手の気持ちがそのままカクテルに出てしまう』らしい。
3カ月たった今では、日々心を無にしながらもお客さんが心地よく思ってもらえるようにと考えながら作っている。
最近は常連の人達から「美味しい」と言われる事が励みになっていて。
いつか『シェイク』したカクテルを出せるようにと修業中の身だ。
真央には自分の作るお酒をお客さんに出せるようになった最近、メールで近況報告をした。