彼と私の関係〜もう1つの物語〜
「真央の様子?」
「うん」
忘年会の翌日、休みをもらった私は部屋でのんびりと過ごそうと思っていた。
昼前に拓海が折り詰めに入った握り寿司を持ってやってきた。
きっと、明け方まで飲んだラウンジの手土産。
冬だからいいものの……
中を見ると、普段は絶対口にしないような高級ネタのオンパレード。
「いただきます!」
高級ネタの誘惑に勝てず、割り箸をパチンと割ると、大好きなウニを頬張った。
舌の上で蕩けるこの感触がたまらない!
「美味しそうに食べるよな、いつも」