彼と私の関係〜もう1つの物語〜
◆7:future…未来…◆
重大な過ち
『挙式が春分の日に決まりました。招待状は年明けに送ります』
短いけど修ちゃんサンと再び前を向いて歩き始めた真央からのメールに『おめでとう』と返事をした。
携帯を閉じるとなぜか溜め息が零れる。
――ホントにおめでとうって思ってる?
真央と話してからずっと燻っている。
私は何か間違えたのだろうか?
そんなことを考えながら、毎日を過ごしていたある日。
『大切な話があるから、そっちに行く』
深夜1時を回った頃、拓海からメールが届いた。
「大切な話?」
メールを読んで首を傾げるしかなかった。