彼と私の関係〜もう1つの物語〜
「奈央?」
「……どうしよう……どうしよう」
――真央……
優しく背中を撫でてくれる拓海は何かを感じたのかもしれない。
「今の奈央の気持ちを話して」
「……っ、私っ、真央に……」
修ちゃんサンの所に戻る事は、真央にとって幸せだと思っていた。
だけど……
拓海の言葉がそれは間違っていると教えてくれた。
『結婚って一番好きな人じゃないと幸せになれないと思うんだ』
佐々木さんを好きな真央が修ちゃんサンと結婚すると言う事は、すべてが丸く納まる事だけど……