彼と私の関係〜もう1つの物語〜
「似てる……」
「ん?」
「あっ、いえ……何でもないです」
――佐々木さんに似てるんだ。
気付くと私の胸がギュッと痛む。
「私が真央と結婚するって言うのは聞いてるよね」
「はい。招待状を送るからって連絡を貰いました」
「招待状は私が今持っているんだ」
そう言ってスーツの胸ポケットから白い封筒を取り出し、スッとテーブルの上を滑らせる。
怪訝に思いながらも受け取り、何気なしに裏返すと……
「……あれ?」
「はは。ちょっと変かな?」
「変……っていうか……」
「直接渡す意味が分かる?」
「……いいえ」
差し出し人は……