彼と私の関係〜もう1つの物語〜
「……修ちゃんサンは?この事知ってるの……かな?」
「あぁ。全社員分の招待状を持ってきたのも彼だし、彼から上手く話して欲しいって頼まれたんだって吉沢さんは言ってた」
「は?」
「佐々木側は両親も親族も友達も呼べないだろうから、せめて2人の事をよく知っている社員に門出を祝福して欲しいってさ」
「そんな……」
「話聞いて、その修ちゃんサン?彼はすごい器の大きい人だって感じた。真央はこの先後悔するかもしれないな」
「……」
「あれだけ愛情を注いでくれる人なんて一生に一度出会えるか分からないと思ったんだ。だけど……」
拓海はそこで言葉を区切った後、私の目を見て微笑み再び言葉を続けた。