彼と私の関係〜もう1つの物語〜
2人で居酒屋へ移動すると……
「あれ?奇遇?」
「え?上原課長?」
そこには上原課長と彼が居た。
「よかったら一緒にどう?」
彼からの誘いに戸惑った私は真央を見る。
真央は私の顔を見て、微笑むと「じゃあお言葉に甘えて」と言って4人掛けのテーブルへ向かう。
先に居た2人は鞄と上着を退けてくれて、私達が座れるように椅子を空けてくれた。
真央は上原課長の隣へ腰をおろして
「奈央も座ったら?」
そう言って手招きをしてくれた。
――彼の隣?!
「飲み物はビールでいい?」
緊張しながら失礼しますと言ってから腰を下ろすと、私達に声を掛けてくれてたので頷いた。