彼と私の関係〜もう1つの物語〜
真央からどこがどう間違っているのか説明を受ける。
確かに私の提出したものは間違っていて……
「はい、はい。それでは訂正して提出します」
『お願いします』
受話器を置くと、ハァっとさっきより深い溜め息が零れる。
得意先や固定客が増えると、どうしても報告書を書く時に書き漏れがあったりしてしまう私。
何度も見直してるつもりだけど、思いこんで書いているから自分の間違いに気付けない。
改めて真央から説明を受けると、どうして間違っているのか理解できるけど……
「ダメだなぁ」
「またか?」
「わっ!」