彼と私の関係〜もう1つの物語〜



俯いて瞬きを繰り返し、浮かんだ涙を乾かしてから真央から指摘された部分を書きなおし始めた。


これが終わったら外回りがあるし、切り替えないと!





エレベータを挟んだ反対側にある事務所に顔を出す。


同じ社内なのにどうしてこんなにも雰囲気が違うんだろうか?


きっと女性社員しかいないし、それも人数が少ないから?


私は真央の席まで歩いて行くと、忙しそうに電卓を叩いていて


切りのよさそうなところで声を掛けようとそのまま立っていた。


真央の手が止まったところで



「片瀬さん」





< 72 / 393 >

この作品をシェア

pagetop