SORA~偽りピエロの仮面~
ガチャッ バタンッ
自分の部屋に戻って、ベットにダイブする。
「……最低…」
吐き気がする。自分の母親が、オッサンとヤってるなんて…
汚い。醜い。
どんどん沸いてくるイライラを、私はまた自分を傷つけることで押さえ込む。
「………っ……」
さっきの傷の上に新しい傷をつける。
真っ赤な血を見ることで、安心している私も、あの人と同じくらい“醜い”と感じながらも、傷をつける私の手を止めることは出来なかった。