月光~moon light~
「どっか痛いの?」
「・・・いや」
「びょーき?」
「・・・・・」
黙り込んだ男。
でも、
あたしから目をそらさない。
「君の_____
お母さんは?」
「家にいるよ。
近くだからあたし1人なの」
「そうか」
----その声に聞き覚えがある。
「退屈か?」
「うん。 だって誰もいないんだもん」
今でも覚えてる。
「じゃあ、一緒に遊ぼうか」
「ほんと? やったー!!」
記憶の片隅に。