君にきらめく花束を。
おさななじみ
「陽菜ちゃ〜ん!!」
「大河くん遊ぼー!」
ひまわり畑に響く
幼い頃の
俺と陽菜の声――
「じゃあ
かくれんぼしよ!」
「うんっ!!」
「陽菜を探してね?」
「うん!」
そうして俺は
目をつぶって
「1… 2… 3…」
と、
数えはじめた。
――そして
「29…… 30!!」
30秒数え終え、
目を開けた。
「どこにいるのかな…」
ひまわり畑のひまわりは
幼い俺らの身長より
遥かに高くて――…
俺はひまわりをかき分け
陽菜を探し始めた。
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