君にきらめく花束を。






 「……マジかよ!」



 「マジだけどさあ
  テンション上がりすぎだろ。」







 そりゃ上がるだろ!!



 「陽菜のこと
  今でも好きなんだろ?」



 「………は、はぁ!?」







 やっべー俺!!


 今ぜってー顔赤い…


 ここはごまかせ!






 「んなわけないだろ…」



 「嘘ばっかり。

  俺見てたんだぞ?
 お前らが毎日ひまわり畑で
  遊んでたの。」








 ―― そう言う秋斗は



 何故か

 悲しそうに見えた…














 この時は


 何故
 秋斗が悲しそうに見えたのか

 全く分からなかった。




 …分かりたくなかった

 のかもしれない。







 「楽しみだな?」



 「……別に」






 俺は最後まで

 ごまかし続けた。



 本当は
 楽しみ越えてるけど(笑)





 どんな感じになってんだろ?





 あの頃は

 陽菜の方が身長高かったけど
 俺の方が高くなってたりして。






 その日の夜は

 そんな事ばかり考えて
 眠れなかった…








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