…いつも君を想う
俺を見て彼女はどんな顔をするだろうか?


多分驚いた顔するだろうな…


彼女に会える嬉しさで高鳴っていた


図書館のカウンターに彼女の姿は無く俺を脱力感が襲った


「いねーし…」


俺は閲覧室を見渡した


「んっ?」


本を数冊抱え歩く彼女がいた


逸る気持ちを抑え静かに彼女に近づいた


「手伝いましょうか?」


「あっ大丈夫です…」


と彼女が振り向いて案の定驚いた顔をした


「よっ!ももちゃんお利口さんにしてたか?」


彼女の頭をわしゃわしゃとするとリスのように頬を膨らませ



「もう…今両手塞がってるからしたでしょ?酷いよ」


「ごめんごめん」


と俺は彼女の髪を直してやる


サラサラの髪は俺の心をくすぐった
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