…いつも君を想う
茶髪にピアス着崩した制服…どうみても勉強はできなさそう


に見えるだろうが実は頭良かったりするんだよね俺ってば


要領がいいだけかもしんねーけど


だから本当言うと受験勉強なんて必要ないんだけど…


彼女に会う為だ我慢しよう…俺はノートを広げた


───…
──…


閉館時間が来て外に出た俺はベンチに座って彼女が出て来るのを待っていた


「お疲れ様でしたー」と彼女の声が聞こえて俺は立ち上がった


「桃ちゃん!」


「本当に待ってたんだ?」


彼女は驚いて俺を見ていた


「俺ウソつかなーい♪」


おどけて言って見せた


「ぷっ…ふふっあはははは…慧君って面白いね…わかったじゃあ一緒に帰ろ?」


俺達は並んで歩き図書館を後にした
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