…いつも君を想う
家に帰って彼女が持たせてくれた袋から中身を取り出した


タッパーを開け一口摘む


「うまっ…お袋より料理上手いかも」


彼女の"肉じゃが"は俺の胃袋をがっちり掴んだ


キンピラに酢の物…


米位は自分で炊けるお袋に教えてもらったから


「久しぶりにやるか
!」


俺はシャツの袖を捲って米を研いだ…


1人で食べるのは味気なかったけど彼女の料理は美味しかった


───…
──…


翌朝俺はタッパーを袋に入れ家をでて彼女のマンションへと向かった


マンションに着くと"タッパー持って来てるから"と言ってオートロックを開けて貰い部屋の前まで行った


「いつでもいいって言ったのにっ」


「いやそういい訳にはいかないっしょ?あっ!ちゃんと洗ったからご心配なく」


そう言ってグイッと袋を持った手を前にやった
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