…いつも君を想う
バスの車内は少し混んでいたが俺は特に気にはならなかった


吊革に捕まりボォーっと窓の外を眺めていた


その時突然バスが急停車して大きく揺れた


ドンっと俺に寄りかかった女性を抱き止める


いい匂い…それに柔らかい


「大丈夫ですか?」


「あっごめんなさい」


彼女は頬を紅く染めパッと俺から離れようとしたが


「きゃっ…やだどうしよう」


見ると俺の服のボタンに彼女の綺麗な髪が絡まっていた


有り得ないな…こんな状況


さてどうするかなー?


俺は迷わず服のボタンを引きちぎった


「えっ!あっあのごめんなさい私のせいですよね…」


彼女は今にも泣きそうな顔をしていた
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