…いつも君を想う
「何だよちょっとってー」


真也がしつこい位聞いて


黙ってしまった彼女を横目で見ながら純が言った


「はぁー…俺の兄貴の元カノだよ…だからちょっとっていったろ?ちったぁ気ぃ使えよバカ真也!」


彼女は俯いてしまった


「桃ちゃんに振られて兄貴すんげぇ落ち込んで反省してたんだぜ…今は仕事の鬼だし…まぁ自業自得なんだけどな」


繋いだ手にぎゅっと力が入った


「と…透さんも元気…なんだ?」


彼女はゆっくりと顔を上げ純に言った


「ピンピンしてるよ…」


「そっか…」


「今は慧と幸せならいいんじゃね?慧は兄貴とは違うから…俺のお墨付き…なっ?」


ニコッと笑って純は俺達に向かって言った


それが俺にはとても嬉しく思えた
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