…いつも君を想う
午後からは雨が降り俺の心も憂鬱だった


真也と純は雨が降る前に帰ると言って早退していた


雨は止むこともなく降り続く


今は俺が彼氏なんだ心配するな大丈夫だ


自分にいい聞かせ折り畳みの傘を開いた


雨が降りそうだからと彼女が持たせてくれた


桃色の傘をクルクル回しながら図書館へと向かっていた


ブルブルと携帯が震えた


彼女からのメールだった…


職場のみんなと食事に行くから一緒に帰れない…帰りはタクシーで帰るそんな内容だった…


何故か違和感を感じた


今日は図書館に行く気分にならなかった


今日は図書館に寄らずに帰るよ…マンションで待ってると返信した


真っ直ぐ家に帰れば良かった…俺はツイてない
< 34 / 45 >

この作品をシェア

pagetop