…いつも君を想う
"これ"と差し出された物


「まだ少し肌寒いから羽織ってて…」


彼女に似合いの薄いピンクのストールだった


「サンキュー♪」


さっと羽織るとふわりと彼女の香りがして軽く眩暈がする


ずっと羽織っていたいなんて思ってしまった


彼女が後ろから抱き付いてきた!なんて妄想していたら


「はいっ出来たよ」


「えっ!もう出来たの?はやっ」


「裁縫とかお料理とか得意なの♪」


彼女は嬉しそうに笑っていた


手料理食ってみてー


ついでに桃ちゃんも食ってみてー


俺も健全な高校生ですから♪


俺がシャツを羽織ると彼女はパッと腕時計に目をやった
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