プリマへの扉
先輩のお母さんが奥から出てきた。


「はい、今日からお世話になります。よろしくお願いします。」



「ええ、あっ私は川上麗子です。よろしくね。」



川上先生…




「あの…今日は何を…あっ、レッスンさっそく始まるんですか?用意もしっかりして来ました!」




「あら、そうなの。
でも今日はちょっとあなたとお話をしたいと思ってるのよ。
その後はスタジオを軽く案内しようと思ってて。」





お話……何話すんだろ…

ちょっとどきどき。



「はい、分かりました。」



「じゃあ上がって、上がって、そこの応接室で話しましょう。」




「はい。」



よしっ!新しいスタジオ初日!頑張ろう!!



無理矢理にでもテンションを上げないと私だめになりそうだから…

改めて気合いを入れ直してスタジオに上がった。
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