プリマへの扉
もぅだめだ…。
私………



………でもさっ!
なんでそーなんの!?姉崎先生に追い出されて
しょうがなくここに来たのに!!

バレエ出来ないなんて言われて…。


確かに舞台に出る気無いとは言ったけどバレエはやりたい。
やりたいよ!!!


これってあんまりなんじゃない!?


なんかだんだんムカついてきた。



アホらし………。

ここにいても意味がないと思い、無言で席を立った。

かばんを持ち出口に向かうと



「マリさん!!」
大声で先生が私を呼んだ。
慌てもせず冷静に私の方にまっすぐ目を向けていた。


私はびっくりして先生の方を向くと



「マリさん…。本当にそれでいいの!?
あなた…バレエ出来なくてもいいわけ?
私にダメだって言われてそこであなたはおしまいなの?」



「だって…先生が…」




「だって?」
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