プリマへの扉
私達はバレエ団の近くにある歩いてすぐの海に来ていた。



ここは昔から私のとても好きな場所。

そして私の思い出の場所。


「ここ座ろ。」
そう言われて海岸に二人並んで座った。


先輩は私を励まそうとしているのか学校での笑い話、親友との面白い話をしてくれた。



その話も面白かったし、先輩が何よりも一生懸命に身振り手振り使って話してくれて自然と笑えた。



「ーーーーでさ〜」


「アハハハハ!!」


「俺も本当笑ったよ〜」


「フフフっ!」


「…………。」


ん?
先輩は私の顔を見て


「……笑ってくれた。」



「………っ!」
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