プリマへの扉
よく分からないメモを持ちながら教室に向かうと…

ん?誰か走ってくる?
よく見てみると

あ、なんだ佳奈子か。
なんであんな走ってんだ?

「佳奈子〜おはよ〜……?うっ!な…なに!?」

佳奈子は私に向かって走ってきてガッと私の両腕をつかんだ。


「な…何!?どしたの!?」


「ハアッハアッ!」


「だいじょ…」


「マリ!!メモ読んだ!?」


「あ、あれね!あれ佳奈子だったんだ。あれどゆこと?」


「私…今日知ったんだけど…隣町のバレエ団の……」

「あ、オーディションの?」



「そう!それであんたの対戦相手!


………………私の………お姉ちゃんなんだ………。」



「えっ!?」


「マリ…ごめんね。お姉ちゃんが…」


「それ、本当?」


「うん。」


「そっか。」


「マリ…本当ごめん…私も今日知って…」


「大丈夫!知らせてくれてありがとう。」


「マリ…」
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