プリマへの扉
「ほらっ!1限目始まっちゃう!」

「うん…」


佳奈子のお姉ちゃんの美紀子さんは私よりも3つ年上で小学生の時はうちのバレエ団だったけれど、中学からは隣町のバレエ団に移ってしまった。


よく佳奈子の家に遊びに行ってたとき美紀子さんにもよくしてもらった。


噂によると美和子さんかなり才能があるって聞いたけど……
……大丈夫かな?…


まさか美和子さんだったなんて…………


今回うちのバレエ団でオーディションに応募したのは私だけ。

だからうちのバレエ団の中でオーディションをしなくても私が選抜オーディションを受けられる。


しかし、佳奈子の話によると向こうのバレエ団は人数も多くて水準レベルも高い。


当然バレエ団内でオーディションがありそこで選ばれた人と競うことになる。



それは分かっていたし、かなり恐かった。


でもまさか…………

美紀子さん……
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