プリマへの扉
1時間後、お母さんが帰ってきた。


「ただいま〜」


「ぁ、お帰り!長かったね〜」


「うん…まぁね。」


「どしたの?顔暗いけど。」


「いや、別に…ぁ……夕飯作ってくれたんだ。」


「?…うん!食べよ!!」

みそ汁とおかず、ご飯を器に盛って普通に私はいつも通り無理矢理食べ始めた。


なのに………………

目の前のお母さんを見ると一口食べたところでただ固まっていた。


「お母さん?どーしたの??まずかった?」


「…………。」



「あ!味濃かった?お母さん味濃いのが好きだからわざと結構濃くしたんだけど。」

私はお母さんのみそ汁の器と自分の器にお湯をたして

飲んでみた。
「ど?これで調度いいでしょ?おかずは味濃いかもだけどちょっと我慢してよ。ね?」


「…………。」
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