プリマへの扉
っ………はぁ………


まって……私バレエやめなきゃならないの!?

やだ………そんなのやだよ!!!
私はコンクール出て優勝して留学するんだ!



病院最後の夜、都先生が来た。

病室に入ってきた時、先生は泣いていた。


「せ…先生?ど…うしたんですか?」


「マリ……ごめんなさい。ここまで気づいてやれないで…ここまで無理させて。」


「いいえ!違います!!先生は何も悪くないんです。私………私が…。」


「マリ……違うの…。私あなたが拒食症だってこと…気づいてた…」



「えっ……」


「ウウウ…ごめんなさい…何人も…生徒を見てきてたから分かってたの……あなたのお母様からも相談を受けていたし…」


「……。」


「で……でもっ…ウウッ…私は大丈夫の一点張りで、コンクール前の生徒はよくあることだ…って……
私は…………あなたの体調の事見てみぬふりをした…。」
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